○発見者、目撃者の確保

発見者や目撃者がいる時は、重要な参考人である場合が多いので、極力立ち去らないように要請し、とどまることができない場合は、氏名、連絡先の電話番号を聞いておくことが大事である

また現場付近にいる人の会話や動静に注意し、情報提供者が得られると思われる者の氏名、住所、連絡先を記録しておく

○加害者等の確保

事故の当事者である加害者及び被害者に対しては、特別な事情がない限り、警察官臨場
まで現場にとどめる

○負傷者等への対応

①負傷者等がある場合は、至急救急車の手配をするとともに。必要な応急手当てを行う

②負傷者等に意識がある場合は、加害者名、負傷の理由といった要因等を聞き出す

③負傷者等の倒れていた位置、衣服や着衣の乱れ具合、出血、血こんの状態を記録する

④付近に凶器がある場合は、その位置と状態を記録する

○現場における慎重な言動

現場にやじ馬が集まり騒然とした雰囲気になることがあるが、警備員は沈着・冷静な行動を保ち対応する

また、警備員は自らが知り得た犯罪にかかわる情報については、捜査機関以外の第三者に漏らしてはならない

○メモの励行

犯罪や事故の発生現場に居合わせた者によって提供される情報は、犯人の追求や事故原因
の究明に大きな果たすものである

警備員は常に筆記用具を携帯し、現場で知り得た情報をできるかぎりメモし、
警察官等への連絡に役立てなければならない

警察官への引き継ぎ

  警察官等に協力するため、次の内容を臨場した警察官に報告するなど、協力すべきである

①犯罪及び事故発生現場の所在地、名称、契約先責任者名及び電話番号

②自己の氏名及び所属会社

③発見(発生)の時間及び内容

④連絡、通報の時間及びその内容

⑤第三者の連絡によって犯罪又は事故を知った場合は、その見聞者の氏名、住所及び
連絡先等

⑥現場保存の時間、範囲とその方法

⑦現場保存の実施前、後に現場に出入りした者の氏名、住所、連絡先等

⑧現場内の物品をやむを得ず移動した場合の理由と元の位置

⑨事件に関連すると思われる情報及びその提供者の氏名、住所、連絡先等