千葉県成田市の成田空港に6月3日から、自律走行型の警備ロボット2台が導入され、旅客ターミナルビル内を無人で巡回警備する。成田国際空港会社(NAA)によると、国内の空港で警備ロボットを導入するのは初めて。東京五輪・パラリンピックを来年に控え、警備の強化を目指す。
警備会社のセコムが開発した。重さ230キロ、高さ122センチ、幅84センチ。全方位カメラやレーザーセンサー、超音波センサー、画像センサーなどを内蔵し、時速4キロで指定のコースを自動で巡回する。
警告音とともに「巡回中です」という音声を流し、接近を知らせる。コース上に放置物や危険物などがあると、搭載した画像センサーや金属探知機で点検する。アームは長さ120センチまで伸び、ごみ箱の中も調べることができる。異常があると、防災センターに連絡し、警備員が現場に駆けつける。人との衝突防止センサーがあり、急停止して回避する機能も備えている。
NAAによると、10月以降は計4台に増やすといい、「人とロボットの力を融合させ、高度で効率的な警備を実現する」としている。セコムは今後、ほかの空港や工場、ショッピングモールなどでの活用も目指す。警備員の人手不足に対応する狙いもある
毎日新聞より