雑踏警備業務は、場所に集合する不特定多数の人々の安全と秩序を維持することがその目的である

しかし無用の不快感を与えないことも大事となる

主催者、警察、消防等と綿密に連携、連絡をとりながら、資機材を活用し、群衆への呼び掛け、案内を徹底するとともに

部隊活動を整然と行い、群衆の行動を秩序づける

 

・群衆の規制・誘導はあらかじめ定められた方針に基づいておこない、やむをえない場合のほかはみだりに変更しない

 

・一部の群衆が勝手な行動をとった時は、放任することなく、協力を求める等必要な措置を講じる

 

・入場まちをさせる場合は、列の組み方、列の位置、進行の順序等について十分な広報活動をおこない、焦燥感を起こさせない

 

・人の流れが停滞すると思われる個所はあらかじめ除去

 

・群衆が飽和状態に達した時は、先頭をすみやかにながし、一次制限、迂回分散、停止等の処置をとる

 

・危険な状態になった時は、群衆を早急に避難させ、事故防止に万全を期する

 

・出入り口、階段、曲がり角、渡り廊下等で危険が予想される場所においては、押し合い、先争い、立ち止り等をさせない

 

・資機材は、時として危険になる場合があるので、使用方法や設置場所等については慎重に検討する

 

・常に雑踏の状態や群衆の変化を的確につかみ、これに応じた臨機の措置をとる