IT機器を装備した警備員を見たことがあるだろうか? 今、警備はここまで進んでいる。

「ALSOK」でおなじみの、警備やセキュリティサービスを提供する綜合警備保障は7月26日
、小学5~6年生20人を対象として「人とICTが融合した未来のセキュリティ」をテーマに、警備ロボットやドローン、ウェアラブルデバイス、画像解析技術などを用いた警備体験を実施した。

普段あまり考えたことがないが、現在の警備業界の主な課題は「テロ対策」と少子高齢化などによる「人手不足」なのだという。「限られた人員で、より安全・安心な社会にするにはどうすればいいか」――そこで出てきたのが、「ICT(情報通信技術)」「AI(人工知能)」という2つのキーワードだ。

特に、大規模なイベントなどの警備では、人間だけでは限界があるという。例えば、人だけでは人数が限られていることもあり、警備の場所が限定される。死角となる場所の警備も難しい。さらに、指名手配犯の顔を全て覚えるのは人間には不可能……といったことから、ICTを活用した警備が実施されているのだという。

実は、これらの取り組みは今に始まったことではない。綜合警備保障は「人とICTが融合した警備」の試みを2015年2月から行っている。

「ALSOKハイパーセキュリティガード」というIT機器を装備した警備員を、見たことはあるだろうか。警備員のキャップにはウェアラブルカメラが装着されており、ガードマンの視点を他の警備員やコントロールセンターに共有したり、他の危機と連携し顔認証でターゲットを発見したりする。その他、IPトランシーバーや、人を殴ると気絶してしまうくらいの強度を持ったスマートフォンなどを常備しており、これらの機器は警備ロボットにもつながっているという。
取得した映像はリアルタイムに分析され、顔認識技術によって指名手配犯の顔と照合。感情可視化システムを使って感情に色を付け、悪いことをしようと考えている人を事前に把握し防犯につなげる試みもしているという。

イベントでは実際に参加者がIT機器を身に着け体験。セキュリティ上の関係もありなかなか勉強することができない警備の世界を、少しだけ垣間見れた。

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