問題1、交差点における他の車両等との関係について述べたもの、謝りはどれか?
①車両等は、交通整理の行われていない交差点で、その通行している道路と交差する道路を左方から進行してくる車両の進行を妨害してはならない
②交通整理の行われていない交差点とは、信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等による交通整理が行われていない交差点のことである
③交差点においてとは、交差点の中はもちろん、交差点に入ろうとするときを含む
④車両等は、交通整理の行われていない交差点においては、その通行している道路が優先道路である場合を除き、交差道路が優先道路であるとき又は自身が通行している道路より幅員が明らかに広いときは交差道路を通行する車両等の通行を妨害してはならない
⑤車両等は、交通整理の行われていない交差点に入ろうとする場合、交差道路が優先道路であるとき又は自身が通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が明らかに広い場合は、一時停止する
答え) ⑤ 道路交通法第36条第3項 徐行しなければならない
問題2、緊急避難に関する記述である、正しいものはどれか?
①緊急避難は正当防衛と同様に、他人の不正な侵害があった場合だけが対象となる
②緊急避難は、避難行為によって生じた害が避けようとした害の程度を越えなかった場合に限って成立する
③緊急避難は、他の害の程度が小さくて済む避難の方法があったとしても、必ずしもその方法をとる必要はない
④業務上その危難に立ち向かうべき義務のある者があっても、一般人と同じように常に緊急避難行為は許される
⑤過剰避難は、過剰防衛のように刑罰の対象とはならない
答え) ②
①は、緊急避難は、自己又は他人の生命、身体、財産等に対する現在の危機が対象である
③は、他に避難の方法がある場合には、その方法をとる必要がある
④は、原則として、一般人と同じような緊急避難行為は許されない
⑤は、過剰避難は過剰防衛と同様に、刑罰の対象になる
例)深夜、路上で女性が男に強姦されそうになったので、付近の民家の窓ガラスを叩き割って室内にはいり難を逃れた、これは緊急避難に当たる
問題3、警戒棒の基本操作要領等について、誤りはどれか?
①下段打ちは、下段に構え、前進しながら相手の右ひじをうち、後退しながら左ひだをうつ
②中段打ちは、中段に構え、警戒棒を頭の真上に上げて前進しながら相手の右肩、次いで左肩、後退しながら左ひじ、次いで右ひじを打つ
③下段の構えは、警戒棒を身体の垂直線に45度になるように保持する
④両手の構えは、警戒棒を体の全面に、斜めに棒先を左肩の前にして構える
⑤中段の構えは、右足を半歩進め、右半身の姿勢に構える
答え) ② 警戒棒を右側頭上に上げる、打つ順序は、左肩→右肩→左ひじ→右ひじである
問題4、礼式と基本動作についての記述である、誤りはどれか?
①敬礼は、受礼者が明らかに認めることができる距離で相手に注目して行い、2人以上の上級者がいる場合には、その中の最上級者に対して行う
②敬礼とは、敬意を表す作法である、よって真心を込めて行い、粗略又は形式的であってはならない
③敬礼を受けた時は、必要に応じ答礼を行い、敬礼を行うときは受礼者の答礼の終わったのを待って元に復する
④帽子着用時は挙手の敬礼を、脱帽時の敬礼は、受礼者に向かって姿勢を正し、注目した後、体の上部を約15度前に傾け、頭は正しく上体の方向に保つ
⑤警備員の礼式は、相手に対し、敬意を表する一つの作法である、また、警備員の心を引き締め、さらに、警備員としての規律ある行動の基準でもある
答え) ③ 敬礼を受けた場合は、何人に対しても必ず答礼を行わなければならない
問題5、遺失物法についての記述である、誤りはどれか?
①一般の場所で拾得した場合、初日を算入した日から一週間以内に遺失者に返還するか、警察署長に提出しなければ、その物件の保管費、その他の必要な費用及び報労金を受けとる権利を失う
②施設内で拾得した場合は、24時間以内に施設占有者に交付しなければ報労金及び所有権を失う
③施設占有者は、拾得した日から一週間以内に遺失者に返還するか警察署長に提出しなければ保管費や報労金を受けとる権利を失う
④遺失者が判明しない物件は、警察署長や特例施設占有者が保管することになる、保管期間は公告を開始してから3ヶ月、埋蔵物は6ケ月である
⑤携帯端末やクレジットカード等は拾得者が所有権を主張できない
答え)① 初日を算入しない
問題6、警備員が手旗を使用して車両を停止させる場合について述べたもの、謝りはどれか?
①進行してくる車両に体を正対させる
②手旗を側頭部に沿って水平にあげる
③車両を注視しながら小角度に左右に手旗を振り、停止の予告を行う
④停止の予告を行っているときに風等により手旗が絡まったときは、手旗を下ろして直す
⑤手旗を肩の高さまで水平に下ろす
答え) ② 垂直にあげる
問題7、検定制度についての記述である、誤りはどれか?
①警備業者は、検定合格警備員にさせなければならない警備業務を行うときは、当該警備員に合格証明書を携帯させ、かつ、関係人の請求があるときは、これを提示する
②1級検定は、2級検定に合格した後、当該警備業務に従事した期間が1年以上の者でないと受けることができない
③公安委員会は、合格証明書の返納を命じられ、その日から起算して5年を経過しない者に対しては、合格証明書の交付は行わない
④18歳未満の者であっても検定を受けることができる
⑤検定は、検定を受けようとする者が都道府県公安委員会が行う学科試験及び実技試験を受ける方法と登録機関が行う講習を受講し、その過程を終了して、学科試験及び実技試験を免除されて受ける方法がある
答え) ③ 3年を経過しないもの
問題8、道路交通法第45条に定める駐車だけを禁止している場所をあげた、正しいものはどれか?
①道路の曲がり角から5メートル以内の部分
②坂の頂上付近
③火災報知器から1メートル以内の部分
④踏切の前後の側端からそれどれ前後に5メートル以内の部分
⑤交差点の側端から5メートル以内の部分
答え) ③
問題9、負傷者に対する手当てについての記述、誤りはどれか?
①止血の方法として、直接圧迫法と間接圧迫法がある
②刺傷の場合、傷は小さくても奥深いことがあるかもしれないから軽視しない
③交通が混雑している場所では、事故者を二次災害から守るため、まず、安全な場所へ移動すべきである
④反応の有無は、負傷者の状態を知るために重要であり、一般的に反応がない場合、腹部に損傷があることが多い
⑤警備員は、負傷者に遭遇した場合に終始冷静な行動を保持し、負傷に応じた応急処置を行うことが要求される
答え) ④ 頭部に損傷を受けている場合が多い
問題10、負傷者の搬送について述べたもの、誤りはどれか?
①ひきずる方法は、負傷者の頭の方から接して、後ろから上半身を起こし、負傷者の両腕を前に回し、負傷者の胸の中程で両手首をつかみ、やや引き上げ気味にしてひきずる
②負傷者を移動するときは、相手の体に無理を与えない、体をできるだけ水平に保つ、患部にふれないなど十分に注意する
③肩を貸して歩かせる方法は、足又は足首に軽い負傷をしている場合に適する
④簡易担架による搬送は、広げた毛布の3分の1のところにコーンバーをおき、それを包むように毛布を折り、折り返した毛布の端にもう1本のコーンバーを置き、それを包み込むように残りの毛布を折り返す
⑤負傷者の倒れている場所や状態が安全でない場合は、必要最小限の範囲内で安全な場所へ移動する
答え)③ 後ろから上半身を起こし、わきの下から両手をさしいれて、負傷者の胸の中程で負傷者の両手首をつかむ
問題11、交差点およびその付近における緊急自動車の優先等に関する記述、誤りはどれか?
①交差点又はその付近で緊急自動車が接近してきたときは、車両は交差点を避け、かつ原則として道路の左側に寄って一時停止する
②一時停止しておくのは、緊急自動車が交差点を通過し終わるか、または車両の側方を通過し終わるまでである
③交差点又はその付近以外の場所で緊急自動車が接近してきたときは、車両は道路の左側に寄って、これに進路を譲る
④交差点を避けとは、交差点に車両が入っている時は、速やかに交差点の外に出ることで、交差点の手前ならば速やかに交差点を通過し終える行動をとることである
⑤交差点又はその付近で消防用車両(消防用務のため、政令で定めるところにより、運転中のものをいう)が接近してきたときは、車両等は交差点を避けて一時停止する
答え) ④ 交差点の手前であれば入らずに停止する
問題12、2級検定合格警備員の役割について、妥当でないものはどれか?
①2級検定合格警備員は、常に自らの資質の向上につとめ、人格の陶治を図るとともに、部下の指導および教育にあたる
②2級検定合格警備員は、当該警備業務を適正に実施するために必要な専門知識、能力を備えた警備員として位置付けられる
③2級検定合格警備員が資格者配置を求められる現場に配置された場合にはa)部下の指導教育能力 b)現場統率能力 c)業務実施中の適切な判断能力等が必要とされる
④2級検定合格警備員は、警備業法第18条で定める資格者配置における検定の合格者証明書の交付を受けている警備員に該当する
⑤2級検定合格警備員は、交通誘導警備全般にわたり、当該現場におけるリーダーとしての役割が期待されている
答え) ③ 現場統率能力は、1級検定合格警備員の役割
問題13、憲法第33条の「令状主義」に関する記述である、誤りはどれか?
①司法官憲が令状を発する際の判断基準は、犯罪の嫌疑の有無のみならず、逮捕の必要性の有無にも及ぶことは当然である
②憲法第33条は「何人も、現行犯として逮捕される場合を除いては、権限を有する司法官憲が発し、且つ理由となっている犯罪を明示する令状によらなければ、逮捕されない」と規定するが、本条の趣旨は令状主義を確立し、捜査機関による不当な逮捕を防止することにある
③現行犯逮捕を令状主義の例外としたのは、犯罪と犯人が明白であり、犯人を逮捕しなければ逃走するおそれがあることなどから、逮捕権の濫用となるおそれが少ない事による
④憲法第33条は、逮捕状によることを要しない場合として「現行犯」を挙げているが、現行犯には「準現行犯」も含まれる
⑤憲法第33条にいう「権限を有する司法官憲」とは、警察官又は検察官のことをいう
答え) ⑤ 裁判所又は裁判官のことをいう
問題14、交通誘導警備業務に関する記述であるが、誤りはどれか?
①信号機の表示が赤色であるにもかかわらず、警備員が進行の合図を行った結果、事故が発生した場合には、その誘導を行った警備員も過失責任を問われる
②交通誘導警備業務に従事する警備員は、常に周辺の安全を確認するとともに、死角が発生しないように注意する
③警備員は、警備業法はもちろん、道路交通法その他の法令においても何ら特別な権限は認められていない
④自動車専用道路において行われる交通誘導警備業務は、その現場ごとに1名以上の検定合格警備員を配置して実施しなければならない
⑤交通誘導警備の現場で負傷者等が発生した場合には、警備会社の車両であっても、赤色警光灯を装着することによって、一時的に道路交通法の特例を受ける救急車両として搬送することができる
答え)⑤ 警備会社の車両は一般車両であるため、赤色警光灯は装着できない
問題15、道路交通法の第44条には駐停車禁止が書かれている、誤りはどれか?
①交差点、横断歩道、自転車横断帯、踏切、軌道敷内、坂の頂上付近、勾配の急な坂又はトンネル
②交差点の側端から5メートル以内の部分
③横断歩道の側端から5メートル以内に部分
④安全地帯が設けれれている所から10メートル以内の部分
⑤乗合自動車の停留所、表示板から5メートル以内の部分
答え) ⑤ 10メートル以内の部分
問題16、警備員の制限に関する記述である、誤りはどれか?
①警備業者は、18歳未満の者を警備業務に従事させてはならない
②禁固以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して5年を経過しない者
③警備業者は、警備業法第3条第1号から第7号までのいずれかに該当する者を警備業務に従事させてはならない
④破産者は、復権を得ないかぎり警備員にはなれない
⑤暴力団員による不当な行為の防止等に関する規定第12条による命令を受けた者は、当該命令を受けた日から起算して5年を経過しないと警備員になれない
答え) ⑤ 3年を経過しないと警備員にはなれない
問題17、駐車場における交通誘導警備業務の実施について、誤りはどれか?
①駐車場の特徴として、出入りする車両と人が交錯して危険な状況が生ずる事があるので接触事故に注意する
②機械式駐車場の場合、車両の高さ制限や幅制限、重量制限等があるので注意する
③自走式駐車場の場合は、車両の高さ制限や幅の制限が等がないため、歩行者との接触事故のみに注意する
④高さ制限のある駐車場において、警備員が出入り口誘導を行う際、車両の屋根に取り付けられたキャリア等が天井や梁に接触し、破損した場合は、警備員がその責任を負わされることもあるので注意する
⑤ショッピングモール等の駐車場においては、子供連れも多いので、自転車や子供の飛び出しに、特に注意する
答え) ③ 自走式駐車場であっても、車両の高さ制限や幅、重量制限がされている場合がある
問題18、手旗を使用した合図の基本動作である、誤りはどれか?
①左右に注目する場合は、頭だけをその方向に向け、上体をねじらない
②停止の合図は、体を停止を求めようとする車両の方向に正対させる
③進行の合図は、体を進行をさせようとする車両の進行方向に平行させる
④幅寄せの合図は、体を幅寄せを求めようとする車両の方向に正対又はやや半身になる
⑤基本の姿勢は、左足を約20センチメートル開き、両ひざに体重をかける
答え) ⑤ 軽くかかとを接し、ひざを伸ばす
問題19、胸骨圧迫法の記述である、誤りはどれか?
①負傷者等に普段通りの呼吸がないと判断したら、直ちに胸骨圧迫を開始し、全身に血液を送り込む
②胸の真ん中を、重ねた両手で「強く、速く、絶え間なく」圧迫する
③肘は少し曲げて手のつけ根の部分に体重をかけ、負傷者等の胸が少なくとも5センチメートル沈むほど強く圧迫する
④1分間に少なくとも100回以上の速いテンポで30回連続して絶え間なく圧迫する
⑤小児に対しては、両手又は片手で、胸の厚さの3分の1が沈むほど強く圧迫する
答え) ③ 肘は真っ直ぐ伸ばして行う
問題20、救急蘇生法の意義と重要性等についての記述である、正しいのはどれか?
①警備員は、負傷者等が発生した場合には、周囲の人に手当ての指示を行い、警備員は必ず自ら救急車の手配を速やかに行う
②カーラーの救命曲線によれば、心臓停止の負傷者を10分間放置、呼吸停止の負傷者を3分間放置すると、死亡率が約50パーセントになる
③警備員は、手当てを行った際は、できる限り医師、救急隊等の医療従事者に引き渡すか、医師の診察を受けるよう、手当てを受けた負傷者や急病人を指導する
④「救急蘇生法」とは、負傷者及び急病人を医師の手当てを受けさせるまでの間、その症状を悪化させないため、一時的な手当てを行う方法をいう
⑤大出血又は呼吸停止等の場合は、警備員自ら手当てすることなく、必ず専門の医師や救急隊員等の到着をまつ
答え) ④
① 警備員自らが手当てする
② 心臓停止 3分間、 呼吸停止 10分間
③ 必ず医療機関等で治療を受けるようにする
⑤ 警備員自らが行う
問題21、受傷事故防止についての記述である、誤りはどれか?
①車両を幅寄せなどで誘導する場合は、原則として、保安冊の内側で行う
②保安冊の内側であっても、工事区域の先端等は、暴走車両の突入等が予想される極めて危険な場所である
③パワーシャベル等が旋回や前進、後退を繰り返すような場所で誘導を行うときは、当該作車の回転半径や作業区域内に入らない
④工事車両が前後に動く際には、車両の内輪差のみに気をつけ、内輪差が発生する危険区域には入らない
⑤すべての通行車両が工事中の標識をみて、徐行又は車線を変更しながら進行してくる事を安易に信頼することは、非常に危険である
答え) ④ 内輪差と外輪差に気をつける
問題22、歩行者通路を設置する場合の留意事項、適切でないものはどれか?
①夜間は十分な照明を点灯し、周囲から歩行者用通路がよく見えるようにする
②歩行者用通路の起点と終点の見やすい場所に、「歩行者用通路」や「矢印板」等の表示板を設置する
③工事区域が歩道等に及ぶ場合、一般歩行者の通行が困難になるため、車道上の安全な場所に歩行者用通路を設置する
④歩行者用通路に凹凸やぬかるみがある場合は、足元に気をつけて通行する旨を伝え、転倒しないよう適切に誘導する
⑤作業現場との境界は、保安用資機材を隙間なく並べてしきり、風圧等で動くことがないように安全な措置を講じる
答え ④ 凹凸やぬかるみがあるところには設置しない