2025年8月– date –
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交通誘導警備機材について
工事現場で使用する保安冊やセフティーコーンなどの保安用資機材と 警備員が自ら使用するための手旗や無線機などの資機材に分けられる 保安用資機材は、工事現場の存在を通行する人や車両等にしらせ注意を換気 するための標識であり、そこで働く施工業者や警備員の安全を守るための資機材である 道路使用許可条件の遵守義務 道路使用許可条件には、必ず保安用資機材の配置及び交通誘導員の人員、立ち位置が 記載されている 違反につながらないよう警備実施前の事前打ち合わせ及び 工事開始前に必ず諸条件を確認し... -
道路交通法
道路交通法用語の定義 歩道とは、歩行者の通行の用に供するため縁石線または柵その他これに類する工作物によって区画された道路の部分をいう 駐車とは一定の理由による継続的な停止及び運転者がその車両をはなれ直ちに運転できない状態にある停止のことをいい、「停車」とは駐車以外の車両等の停止をいう 「徐行」における直ちに停止することができるような速度とは少なくともブレーキをかけてから一メートル以内に停止することができる速度 時速8キロメートルないし10kメートル程度以下で走行することが徐行... -
現場での予期せぬトラブルと美咲の判断力
女性警備技術士 美咲の挑戦(第6話) 秋の夕暮れ。 美咲はロボダンを伴い、商店街の歩行者天国イベントの現場に立っていた。 今日は車両通行止め区間の入口で、買い物客や観光客を案内する役割だ。 祭りほど人出は多くないが、夕方になると帰宅客と観光客の流れが交錯し、注意が必要になる。 「こちら歩行者専用です。車両は進入できません」 ロボダンの声が通りに響く。美咲は旗を振り、通行人の安全を確保していた。 しかし、その時だった。 遠くから一台の車が、制限速度を明らかに超えて突っ込んで... -
警備大学校からの特別依頼
女性警備技術士 美咲の挑戦(第7話) 冬の気配が漂い始めた朝、美咲のスマホに一通のメールが届いた。 差出人は警備大学校の講師・田所。件名には「特別依頼のご相談」とあった。 内容を読み進めると、そこにはこう書かれていた。 ――来月、市役所前広場で開催される「防災・防犯フェア」にて、警備技術士のデモンストレーションを行いたい。 ――美咲さんとロボダンに、現場の代表として参加してほしい。 「代表…?」 胸の奥が熱くなる。資格を取ったばかりの自分に、そんな大役が回ってくるとは思ってい... -
商店街の歩行者天国イベントの現場に立っていた
女性警備技術士 美咲の挑戦(第6話) 秋の夕暮れ。 美咲はロボダンを伴い、商店街の歩行者天国イベントの現場に立っていた。 今日は車両通行止め区間の入口で、買い物客や観光客を案内する役割だ。 祭りほど人出は多くないが、夕方になると帰宅客と観光客の流れが交錯し、注意が必要になる。 「こちら歩行者専用です。車両は進入できません」 ロボダンの声が通りに響く。美咲は旗を振り、通行人の安全を確保していた。 しかし、その時だった。 遠くから一台の車が、制限速度を明らかに超えて突っ込んでく... -
夏祭りデビュー
女性警備技術士 美咲の挑戦(第5話) 夏祭り当日。 夕暮れの空は朱色に染まり、会場の提灯が一斉に灯り始めていた。 人々の笑い声、屋台から漂う甘い香り――そんな賑わいの中、美咲はロボダンを横に立たせ、深呼吸をした。 これが、資格取得後、初めての実際の現場だ。 美咲の持ち場はメイン通りの入口。 ここでは歩行者と車両の動線を分け、混雑を防ぐ役割がある。 ロボダンが明るい声で案内を始めた。 「こちらは歩行者専用です。車両は右へお回りください!」 その横で美咲が旗を振り、来場者をスム... -
女性警備技術士 美咲の挑戦 第1話「新しい道への一歩」
本文 夏の朝、まだ日差しは柔らかいが、街はすでに慌ただしく動き始めていた。 美咲は制服の胸元を軽く整え、深呼吸をひとつ。今日から彼女は、新しい道を歩み始める。 30歳を過ぎた頃、美咲はふと、自分の仕事について考えた。 これまでの警備員としての日々は、交通誘導や施設警備が中心だった。仕事は嫌いではない。しかし、いつも同じ現場、同じ作業の繰り返しに、心のどこかで物足りなさを感じていた。 そんな時、警備大学校のサイトで「警備技術士」の文字を見つけた。 説明にはこう書かれている... -
資格試験
女性警備技術士 美咲の挑戦(第4話) 講習の最終日。 会場に入った瞬間、美咲の心拍は少し早まっていた。 今日は「警備技術士三級」の資格試験本番。 筆記試験と実技試験、その両方をクリアしなければ合格できない。 筆記試験は、警備業法、道路交通法、そしてロボダンの構造や操作方法に関する問題が並ぶ。 美咲は深呼吸をして、迷わずペンを走らせた。 講習で繰り返し学んだ知識が、自然と頭から引き出されていく。 ――大丈夫、やれる。 続く実技試験は屋外。 模擬現場は「イベント会場入口」で、来... -
模擬現場テスト
女性警備技術士 美咲の挑戦(第3話) 講習も終盤に差しかかった日。 美咲たちは、校舎裏の駐車スペースに集められた。 そこには、模擬現場として設置されたカラーコーン、誘導旗、そして一台のロボダン。 講師が説明する。 「今日は模擬現場テストです。ロボダンと連携しながら、人や車を安全に誘導してください。」 初めての屋外テストに、美咲の心は少し緊張していた。 設定は「工事現場入口」。 ロボダンが入口脇に立ち、来場者へ音声案内をする。美咲はその横で、旗を使って車両を誘導する役目だ。 ... -
講習での苦戦と仲間との出会い
女性警備技術士 美咲の挑戦(第2話) 講習2日目の朝。 美咲は、少し重たい工具箱を抱えながら教室のドアを開けた。 部屋の中央には、昨日バラバラに分解されたロボダンの部品が整然と並べられている。 「今日は音声モジュールの組み込みとプログラム入力をやります」 講師の声が響くと、受講生たちは一斉にパーツを手に取った。 美咲は早速作業を始めたが、音声が出ない。 配線は合っているはずなのに、ロボダンは沈黙したまま。 「……また失敗か」 肩を落とす美咲の横で、隣の席の青年が声をかけた。 ...
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