ネット犯罪は「あなたを狙っている前提」で発生する


ネット犯罪は、
これまでの犯罪とは“構造”が根本的に違います。
昔の犯罪は
「犯人があなたを見つける」ものでした。
しかしネット犯罪は、
“あなたの方が犯人の網に入る” のです。
目次
■ ① ネット犯罪の本質
ネット犯罪は「大量同時攻撃型」です。
犯人はひとりを狙っているのではなく、
“100万人に一斉に仕掛けて、数百人が引っかかればOK”
というビジネスモデルで動いています。
だから…
- 誰にでも届く不審メール
- フィッシング詐欺
- 架空請求SMS
- SNSからのDM詐欺
- 偽ショッピングサイト
- 偽金融アプリ
これらはすべて
“網に引っかけるための仕組み” です。
■ ② 加害者は「個人」ではなく「組織」
ネット犯罪の多くは個人犯ではなく、
海外組織による自動化システム で行われています。
- AIで文章を自動生成
- SNSで不特定多数へDM
- 個人情報を大量に収集
- 暗号資産で資金移動
- 足がつかない国から送信
そのため、
被害者の“努力”や“注意力”だけでは防ぎきれません。
■ ③ なぜ被害者は後を絶たないのか
答えはシンプルで、
「見抜けないように作られている」から です。
例えば…
・有名企業と同じロゴ
・本物そっくりのURL
・本物以上に“丁寧な日本語”
・リアルタイムで届く偽SMS
・「未納料金があります」など緊急性を煽るメッセージ
人間では判断が追いつかないレベルに進化しています。
■ ④ 守る方法は驚くほど簡単
ネット犯罪の99%は
“その場で返事をしなければ防げる” 犯罪です。
▼ 鉄則3つ
- 知らないSMS・メールは絶対に押さない
- ログイン要求は必ず公式サイトから入り直す
- 「お金」に関する話は、一度深呼吸して調べる
たったこれだけで、
ほとんどのネット犯罪は防げます。
■ ⑤ 最後に:ネット犯罪は“防犯の中心テーマ”へ
今の犯罪の中心は
道路でも玄関でもなく、
スマホの中で起きています。
あなたのスマホは、
「自宅の玄関と同じくらい守られるべき場所」です。
防犯とは、
“スマホの中身を守る”ことでもあります。
